フェズ滞在
昨日からトイレとお友達状態になっている。ジュースに入れてもらった氷が良くなかったのか……。目当てだった文書館が今週いっぱい休みということもあり完全に意気消沈している(公式HPもないので臨時閉館のアナウンスが無い)。ホテルに籠もりきりでやることがないのでひたすらYoutubeを見ている(回線の形式? の関係かソシャゲは一切できないが、ホテルのワイファイが強いのが救い)。
そんなわけで実質1日しか観光できていないが、今回はフェズについて書こうと思う。フェズは聞いていた通りの観光都市で、駅を出た瞬間「タクシー?」と声がかかる。ただ白タクはほとんど無いようで、ちゃんとメーター付きだった。10分も経たないうちに旧市街の入り口バーブ・ブージュルード(バーブはアラビア語で門の意)に到着する。
内側は緑で彩色されている。
迷宮都市の異名に違わず、フェズの街は9000もの通りがあると言われており、本当に入り組んでいる。一応メインストリートのようなものが2本あるが、それを少し外れると方向感覚を失ってしまう。地元の人曰く、旧市街は中心に向かうほど土地が低くなっていて、坂を登っていけば街を抜けられるそうだ。
道が狭いのでロバも現役。
ただし、大きな通りを外れてキョロキョロうろうろしていると勝手に道案内をしてお金をせびってくる人が多いのでむやみに迷い込まないほうがいいかもしれない。この感じ、去年行ったウズベキスタンと通ずるところがあるが、当時は友人と3人で行ったのでかなり精神的な消耗が少なかったんだなあと今更になって思った。声をかけてくる人に対して人数優位を取れるのはかなり大きい(ちなみに私は今回うっかり非公認ガイドにひっかかって金をむしられてしまい、まだ立ち直れていない)。
フェズの観光地で今のところ一番良かったのはマドラサ・ブー・イナニアだった。これはマリーン朝最盛期の王アブー・イナーン(ブー・イナニアはこれの転訛)によって建てられたマドラサで、それだけあって贅を尽くされている。ラバトのムハンマド5世廟もそうだったが、モロッコの宗教建築や王宮関係の建築は緑の瓦ぶきの屋根が特徴的で、白い壁に映えて美しい。
奥のミナレット(塔)はバーブ・ブージュルードから見えていたものと同じ。
中庭を木と漆喰の彫刻、タイルが埋め尽くしていて模様で酔いそうになるほどだった。
礼拝所は現役。
イスラーム建築でよく見るけれど、柱ごとにタイルの模様が違うのは贅を尽くしてる感があって毎回テンションが上がってしまう。模様に囲まれて無限にぼんやりできて最高だった。
明日が観光最終日なのでお腹治ってるといいなあ……。